何が起きたか
2026年10月8日(UTC)、GhostAction キャンペーンが著名なオープンソースメンテナー2人のアカウントを乗っ取り、悪意ある GitHub Actions ワークフロー security-audit.yml を 約345リポジトリ に投入しました。
- ゲームエンジン pyxel(約1万8,400スター)の作者 北尾崇(Takashi Kitao)氏 のアカウントから 27リポジトリ
- 数時間後、Uber の athenadriver の原作者 Henry Wu(henrywoo)氏 のアカウントから 16分間で318リポジトリ(1件3秒未満、自動化の兆候)。書き込み権限のあった Uber の
uber/athenadriverも含まれます。
Socket によると、10月9日までに 500以上の GitHub アカウント が10月7日以降、数万のリポジトリ にこのワークフローをコミットしていました。
何を盗むか
「セキュリティ監査」を装い、push のたびに実行され、GitHub Actions のシークレット を収集し、作業ツリーと git の全履歴 から認証情報を探し、HTTP の平文 で固定 IP(193.32.204.199)へ送信します。対象は PyPI、npm、Docker Hub のトークン、AWS、Azure、Google Cloud/Firebase のキー、GitHub・GitLab トークン、SSH 鍵、Slack・Telegram・Discord のボットトークン、Cloudflare キー、AI の API キー(OpenAI、Anthropic、OpenRouter) などです。
初めてではない
GhostAction は 2025年9月 に出現し、817リポジトリから3,325件のシークレットを盗みました。GitGuardian は 2026年8月31日〜9月30日 にも 772リポジトリ への波を確認。92件 では、過去の波で仕込まれ削除されなかったワークフロー の送信先を書き換えただけでした。
なぜ重要か
メンテナーのアカウントは、企業のものを含め、書き込み可能なすべてのリポジトリ に届きます。公開用トークンが盗まれれば、多数のプロジェクトが使うパッケージやイメージが汚染されかねません。
対策
- すべてのブランチとフォークで
.github/workflows/security-audit.ymlや見覚えのないワークフローを探し、8月31日以降のワークフロー変更を確認 - 見つかったら 侵害を前提に、使われた GitHub 認証情報を失効させ、すべてのシークレットをローテーション
- クラウドのログ で感染日以降のキー使用を確認
- 履歴からシークレットを除去し、シークレット管理と OIDC を使う
- アカウント保護: パスキーやセキュリティキー、個人トークンの見直し、
.github/workflows変更にレビュー必須のブランチ保護 - ランナーの 外向き通信を制限
出典
- The Hacker News: https://thehackernews.com/2026/10/credential-stealing-github-actions.html
- Socket: https://socket.dev/blog/ghostaction-cloud-credentials
- GitGuardian: https://blog.gitguardian.com/ghostaction-github-actions-supply-chain-attack-returns/
- The Exploit Bulletin: https://exploitbulletin.com/bulletin/2026-10-10/supply-chain-github-actions-ghostaction-2026-10-10
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