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SMB IT12分

クラウド移行チェックリスト2026: オンプレからAWS/GCP/Azureへの段階的移行

Cloud Migration Checklist 2026: Phased On-Prem to AWS/GCP/Azure

山口 奈緒美クラウドアーキテクト
2026-04-2412分
中小企業クラウド移行AWSGCPAzureIT 投資ITコンサルクラウド最適化

This article is published in Japanese. Summary in English below:

Cloud Migration Checklist 2026: Phased On-Prem to AWS/GCP/Azure中小企業のクラウド移行は、6Rモデルに基づく段階的アプローチで失敗率を大幅に下げられる。オンプレ資産の棚卸しから移行後最適化までの実践チェックリストを提示する。

クラウド移行プロジェクトの40%は想定予算を超過するという業界一般論がある。原因の多くは「Lift & Shift一択」の安易な設計と、移行後最適化の欠落だ。本稿では段階的移行の実践チェックリストを示す。

ステップ1: オンプレ資産の棚卸し

移行の出発点は正確な現状把握だ。次の項目を網羅する: (1) 物理サーバー・VM一覧(CPU・メモリ・ストレージ・OS)、(2) アプリケーション依存関係マップ、(3) ネットワーク構成図、(4) データベース・ミドルウェア、(5) バッチ・定期ジョブ一覧、(6) ライセンス保有状況、(7) コンプライアンス要件(個人情報・業界規制)。業界平均では、棚卸しで「把握していなかった資産」が15〜20%発見される。

ステップ2: 6Rモデルによる移行方針決定

各アプリケーションを6つの選択肢に分類する: (1) Rehost(そのまま移行)、(2) Replatform(軽微な改修で移行)、(3) Repurchase(SaaS置換)、(4) Refactor(クラウドネイティブ化)、(5) Retire(廃止)、(6) Retain(オンプレ継続)。中小企業の場合、Rehost 40%・Replatform 25%・Repurchase 20%・Retire 10%・Refactor 5% が一般的な配分だ。Refactorは効果は大きいが工数・リスクも大きいため、最重要アプリに絞る。

ステップ3: 移行先クラウドの選定

AWS・Azure・GCPの選定基準: (1) 既存Microsoft資産が多ければAzure、(2) データ分析・ML中心ならGCP、(3) サービスの広さ・実績重視ならAWS、(4) マルチクラウドは中小企業には過剰になりがち。移行パートナー(AWS APN・Azure Solutions Partner等)の認定実績も参考になる。KGA ITのようなマルチクラウド対応コンサルは、ベンダーロックインを避けた中立的な設計支援を提供できる領域だ。

ステップ4: 移行実行の段階計画

移行は3ウェーブで進める: ウェーブ1(開発・検証環境)は学習とツール整備、ウェーブ2(非基幹業務システム)は本格展開、ウェーブ3(基幹系)は最後に実施する。各ウェーブで必ず次を確認: (1) バックアップとロールバック手順、(2) パフォーマンステスト、(3) セキュリティ監査、(4) 運用引き継ぎ。カットオーバー前には必ずDry Runを実施する。

ステップ5: 移行後のコスト最適化

移行直後のクラウド請求は、見積もりの1.3〜1.5倍になることが多い。原因: データ転送費用、冗長リソース、未設定のアラート。移行後90日以内に最適化レビューを実施する。チェック項目: (1) リザーブドインスタンス・Savings Plans適用、(2) 未使用リソース削除、(3) ストレージ階層化、(4) オートスケーリング設定、(5) Budgetsとコストアラート設定。

成功のための移行チェックリスト20項目

要約チェックリスト: 棚卸し完了/依存関係マップ作成/6R分類完了/移行先選定/PoC実施/セキュリティ方針策定/ネットワーク設計/データ移行計画/バックアップ計画/ロールバック計画/パフォーマンステスト/セキュリティ監査/ランブック作成/カットオーバー計画/Dry Run実施/本番切替/モニタリング設定/コスト最適化/運用引き継ぎ/振り返り。各項目にオーナーと期限を設定する。

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