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DevTools9分

CLIツール2025: DevOpsエンジニアの必携ツールチェーン

CLI Tools 2025: Essential DevOps Engineer Toolchain

木村 拓也DevOps Engineer
2026-04-059分
CLIDevOpsProductivityTerminalInfrastructure

This article is published in Japanese. Summary in English below:

CLI Tools 2025: Essential DevOps Engineer ToolchainThe 2025 DevOps engineer's CLI toolchain we actually use every day — starship, ripgrep, lazygit, k9s and the new wave of AI-powered CLIs — with setup notes and field-tested tips.

ターミナルは進化し続けている

GUIツールがどれだけ発展しても、DevOpsエンジニアの生産性の核はターミナルにある。ここ数年でRust製の高速CLIツールが大量に登場し、従来のGNU coreutilsを置き換えつつある。KGAのDevOpsチームが実際に毎日使っているツールを、「入れなきゃ損」の順で紹介する。

シェル環境の基盤

Starship: Rust製のクロスシェルプロンプト。bash、zsh、fish、PowerShellすべてで動作し、git branch、Node.jsバージョン、Kubernetes context、AWS profile等を自動表示する。設定はTOMLファイル1つで完結し、起動時間は10ms以下。zshのpowerlevel10kから移行したが、設定のシンプルさと速度で二度と戻れない。

Zellij: tmuxの後継候補。Rust製で、デフォルト設定がモダン。ペイン管理、セッション管理はtmuxと同等だが、UIが直感的でキーバインドが覚えやすい。プラグインシステムがWASMベースで拡張性も高い。ただしtmuxのリモートサーバーでの普及率にはまだ及ばないため、KGAではローカル開発はZellij、サーバー作業はtmuxと使い分けている。

Zoxide: cdコマンドの代替。過去に訪れたディレクトリをfuzzy matchで一発移動。z プロジェクト名と打つだけでフルパスのディレクトリにジャンプする。地味だが1日に何十回も使うので、累積の時間節約効果は絶大。

Direnv: ディレクトリごとに環境変数を自動設定。プロジェクトのルートに.envrcを置いておけば、cdした瞬間に環境変数がロードされる。AWS_PROFILEやKUBECONFIGの切り替えに最適。

Mise (旧rtx): asdf互換のバージョンマネージャー。Rust製で高速。Node.js、Python、Ruby、Go等のランタイムバージョンをプロジェクトごとに管理。.tool-versionsファイルでチーム全体のバージョンを統一できる。

ファイル操作とテキスト検索

Ripgrep (rg): grepの完全上位互換。再帰検索がデフォルトで、.gitignoreを自動尊重し、バイナリファイルをスキップする。速度はGNU grepの5-10倍。KGAのモノレポ(10万ファイル超)でも瞬時に結果が返る。--type-addでカスタムファイルタイプの定義も可能。

fd: findの代替。fd パターンで再帰検索。ripgrep同様、.gitignore尊重、カラー出力、正規表現がデフォルト。findコマンドの-name -type -execオプションの組み合わせに苦しんでいた人には天啓。

bat: catの代替。シンタックスハイライト、行番号、git差分表示付き。設定ファイルやログを確認する際の視認性が劇的に向上。--plainオプションで装飾なしの出力も可能なので、パイプラインでも使える。

Delta: git diffのビューア。side-by-side表示、シンタックスハイライト、行番号付きで、difftasticと併用すると構文認識差分も可能。.gitconfigに設定するだけでgit diff、git log -p、git showの出力が全て改善される。

Git & Kubernetes

Lazygit: ターミナルベースのgit TUI。ステージング、コミット、ブランチ操作、interactive rebase、cherry-pickがキーボードだけで完結する。conflictの解消も視覚的にできる。git操作の速度が体感3倍になった。KGAのほぼ全員が使っている。

K9s: Kubernetes管理のTUI。Pod、Deployment、Service、Ingress等のリソースをリアルタイムで表示・操作できる。ログのストリーミング、exec into pod、ポートフォワードがキー一つ。kubectlのコマンドを覚えるよりk9sのショートカットを覚える方が生産的。

Infrastructure CLI

Terraform: 言わずと知れたIaCツール。KGAではAWS、GCP、Cloudflareの全インフラをTerraformで管理している。terraform plan --out=plan.outで差分を確認してからapplyする運用を徹底。state lockにDynamoDBを使い、チームでの同時変更を防止。

Pulumi: TerraformのTypeScript/Python版と考えればよい。HCLではなくプログラミング言語でインフラを定義できるため、条件分岐やループが自然に書ける。KGAでは新規プロジェクトでPulumiの採用が増えている。

AI搭載CLI

Claude Code: Anthropicの公式CLI。ターミナルからClaudeを直接操作でき、コードベース全体を理解した上でリファクタリングや機能追加を支援する。KGAではコードレビューの初期スクリーニングにClaude Codeを活用し、レビュー時間を40%短縮した。

Aider: LLMを使ったペアプログラミングCLI。git統合が優秀で、変更を自動コミットしてくれる。GPT-4o、Claude、ローカルLLM等のバックエンドを切り替え可能。既存コードベースのリファクタリングや、テスト追加に特に有用。

KGAのツールチェーン導入ガイド

新メンバーには以下の順序で導入を推奨している。Day 1: starship + zoxide + bat + fd + ripgrep(最小限の改善で最大効果)。Week 1: lazygit + delta + direnv(Git作業の効率化)。Week 2: k9s + mise(インフラ・ランタイム管理)。Month 1: zellij + AI CLI(上級ツール)。全ツールのインストールはbrewで完結する(Linux/macOS)。Windowsではwingetまたはscoop。dotfilesリポジトリでチーム全体の設定を共有し、環境構築の再現性を確保している。

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